シーリング(コーキング)
シーリング(別名:コーキング、以下シーリングで統一)とは、外壁材の隙間を充填するために使われるゴム状のものです。
そのほかにも、窓や玄関まわり、サッシまわり、ベランダなどにも使われています。
シーリングの役割
コーキングの役割は2つあります。
1つ目は、防水機能です。
サイディングボードやALC外壁の隙間などを埋めるためにコーキング材を詰めます。
シーリング材がないと隙間から雨水などが入り込んでしまうことになります。
すると、外壁の内部が腐食したり、雨漏りが起きたりしてしまいます。
これらを避けるためにもコーキングは必須となります。
2つ目は、衝撃の吸収です。
シーリング材は、実は柔らかく弾性があります。
この柔軟性で地震などの揺れで外壁にかかる力を軽減させて、外壁のひび割れなどを防いでくれるのです。
シーリングの劣化症状
①肉やせ
肉痩せとは、コーキングが痩せ細って真ん中に亀裂が走ってしまうことを言います。
これは、可塑剤(かそざい=柔軟性を保つ成分)が表面に溶け出して、コーキングの厚みがなくなることで発生します。
ただし、施工不良によって充填するコーキングの量が少なすぎることによっても発生します。
②ひび割れ
これはコーキングが紫外線を長い間浴びるうちに弾力性が失われて劣化することによって起こります。
コーキングに含まれている柔軟性を保つ可塑剤(かそざい)が紫外線によって気化することで、表面に浮き出てきてひび割れにつながってしまいます。
放置するとひび割れがさらに大きくなり、雨漏りの要因となってしまいます。
③破断
破断とは、ひび割れが進行することで、コーキングに穴が開いてしまうことです。
この状態まで劣化が進むと、さらに雨水が入りやすくなってしまいます。
早急なメンテナンスを行うことをお勧めします。
シーリングの費用
打ち替え工法 750円~/m
増し打ち工法 500円~/m